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ロレックス「ランドデュエラー」:新世代エスケープメントが、薄型ハイビートの常識を覆す
2025年、ロレックスは長らく噂されていた新モデル——ランドデュエラー(Land-Dweller)を正式発表した。
これは単なる新シリーズではなく、ロレックス製ムーブメントの技術的転換点を示す、画期的な一本だ。
その心臓部となるキャリバー7135には、従来のレバー式エスケープメント(てこ式脱進機)に代わる、まったく新しいロレックスコピー「ダイナパルス・エスケープメント(Dynapulse Escapement)が採用されている。
🔧 なぜ、ロレックスはエスケープメントを革新したのか?
現在、世界の機械式時計の99%以上がスイス・レバー式エスケープメントを採用している。
その理由は「信頼性が高い」「構造が簡単」だからだ。
しかし、最大の欠点は効率の低さ——動力伝達効率はわずか30%前後(残り70%は摩擦などで損失)。
ロレックスはこの課題に正面から挑み、効率を30%向上(※注:原文「比杠杆擒纵高30%」は、30% → 39%の意味だが、業界通例として「相対的に30%改善」と解釈)させることで、薄型ケース内で36,000 vph(10振動/秒)というハイビート駆動を実現した。
⚙️ ダイナパルス・エスケープメントの構造
- 素材:シリコン製(Si)——磁気や温度変化に強く、摩耗も少ない
- 構成:1つのシリコン・アンクル(てこ)+2つの小型シリコン・エスケープホイール(脱進歯車)
- 特徴:
- エスケープホイールの歯は円弧形状→接触が「滑り摩擦」から「転がり摩擦」へ
- 歯数を減らし、慣性モーメントを最小化
- 2つのホイールのうち、1つは走時輪列と直結、もう1つは間接駆動で協調動作
注:これはブレゲの「自然脱進機(Natural Escapement)ではない。
自然脱進機はアンクルが存在せず、テンプが直接ホイールを駆動するが、
ダイナパルスは明確にアンクルを備えており、伝統的エスケープメントの延長線上にある。
📏 薄型化との両立:71シリーズの使命
ランドデュエラーに搭載されるキャリバー7135は、厚さわずか4.0mm。
これは、ロレックス主力の32シリーズ(厚さ約6.0mm)よりも2mm薄い。
この極限の薄さの中で、
- +2/-2秒/日のスーパー・ラティナ認定精度
- 66時間の動力備蓄
- 36,000 vphのハイビート
を同時に実現するために、シリコンヒゲゼンマイ、ダイナパルス・エスケープメント、セラミック製テンプ軸といった先端技術が総動員された。
💎 セラミック製テンプ軸:見えない部分へのこだわり
キャリバー7135では、テンプ軸にも革新が施されている。
従来の金属軸に代わり、白色セラミック製テンプ軸を採用。
- メリット:
- 磁気の影響を受けない
- 摩耗が極めて少ない
- 表面をナノレベルで鏡面研磨し、摩擦を最小化
この微細な改良が、長期的な精度安定性と潤滑寿命の延長に貢献している。
🌐 ロレックスの二極化戦略
これにより、ロレックスは現在、二つの技術路線を並行展開している:
路線 対象モデル ムーブメント 主要技術
主力路線 サブマリーナ、デイトジャスト、GMTなど 32シリーズ ニオベニウム合金ヒゲゼンマイ、レバー式エスケープメント
薄型ハイテク路線 ランドデュエラー、セルフウィンド1908 71シリーズ シリコンヒゲゼンマイ、ダイナパルス・エスケープメント、セラミック軸
ランドデュエラーは、厚さ9.7mm(旧探検家Iの11.7mmから2mm削減)という、
ロレックス初の1cm未満のスポーツウォッチでもある。
💎 編集部コメント:
革新は、派手な複雑機構ではなく、見えない部分から始まる
多くのブランドがトゥールビヨンやミニッツリピーターで差別化を図る中、
ロレックスはエスケープメントという“時計の心臓”に着目した。
「36,000 vphを薄型ケースで実現する」――
この一文の裏には、
材料科学、流体力学、精密加工の
あらゆる最先端が凝縮されている。
ランドデュエラーは、
単なる新作ではなく、
ロレックスが未来に向けた
技術宣言そのものだ。
かつて、スケルトン(骨格露出)デザインは、高価格帯の複雑機構ウォッチに限られた特権だった。
しかし近年、30~40万円台でも、技術と美意識を兼ね備えたスケルトンモデルが登場している。
2025年現在、ロレックススーパーコピーこの価格帯で特に注目すべき3本を比較する。
1. レーダー「キャプテンクック R32192152」
価格:361,000円|自動巻き|43mm
キーワード:実用性に根ざした機械美
- ケース素材:ブラックハイテックセラミック+チタン製バックル
- 防水性能:300m(プロフェッショナル・ダイバー並み)
- ムーブメント:R808 自動巻き(Nivachron™防磁ヒゲゼンマイ、動力備蓄80時間)
- スケルトン表現:
- 文字盤中央を大胆にくり抜き、歯車列とガンギ車を直接可視化
- ただし、視認性を損なわず、夜光針+セラミックベゼルで実用性を確保
「これは“見せるためのスケルトン”ではなく、“使えるスケルトン”だ」
2. ベレンス「創想家 BHR031TI01」
価格:358,000円|手巻き|38mm
キーワード:ポップカルチャー×機械芸術
- 限定テーマ:バットマン誕生85周年記念(限定200本)
- ケース素材:5級チタン(軽量かつ高強度)
- ムーブメント:BM05 手巻き(動力備蓄48時間、50m防水)
- ディテール:
- 6時位置:バットシンボル入り無カースト・トゥールビヨン(夜光塗料付き)
- 日付表示:ベゼル上に配置、「27」を黄色で強調(『探偵コミックス』#27を記念)
- 9時位置:昼夜表示——「BW」=昼(Bruce Wayne)、「🦇」=夜(Batman)
「これは時計ではなく、手首に巻くバットモービルのエンジンだ」
3. エベル「AIKON AI6007-SS002-030-1」
価格:298,000円|自動巻き|39mm
キーワード:日常に溶け込む合理性
- ケース素材:ステンレススティール
- 防水性能:200m
- ムーブメント:ML115 自動巻き(骨格強化処理、視認性重視設計)
- スケルトン表現:
- 中央輪系とガンギ車を露出しつつ、棒状インデックスを残して時刻読み取りを最優先
- 全体のレイアウトは左右対称で整然としており、乱雑さゼロ
「スーツにもTシャツにも合う、唯一無二の“使えるスケルトン”」
💎 編集部コメント:
スケルトンは、単なる“中身見せ”ではない――それは態度の表明だ
- レーダーは「機能を犠牲にしない透明性」を、
- ベレンスは「物語を内包する機械彫刻」を、
- エベルは「日常における合理的な美」を、
それぞれの方法で追求している。
機械式時計の魅力は、“動いていること”にある。
ならば、その動きをどう見せるか――
この3本は、
その問いに対する、
三つの正解を示している。
以前の記事でもお伝えしましたが、「クリーン(Clean)はもう戻ってこない」——その通りです。
そのため、今後「自分はクリーンから時計を調達できる」と言う業界関係者を絶対に信用しないでください。それは詐欺の可能性が極めて高いです。
これまでこのブログでは、ZF、AR、VS、APSなど、多くのレプリカ時計メーカーを紹介してきました。
多くの方々が「クリーンファクトリー」の栄光と没落の物語をご存じかと思います。
かつて数々の傑作を生み出し、ファンを魅了してきたこの工場の軌跡を、改めて振り返ってみましょう。
広州・站西(ザンシー)にはかつて、高級スーパーコピー時計やバッグ、ブレスレット、香水などを扱う時計モールがひしめき合い、大変な賑わいをみせていました。
2016年か2017年頃、ある人物がここに現れ、当初はノモス(Nomos)のレプリカを手掛けていました。
当時の彼の小さな工房には、まだ正式な名前さえありませんでした。
その後、ロジェ デュブイ(Roger Dubuis)のエクスカリバー、そしてブライトリングではなくブランパン(Blancpain)の「フィフティ ファゾムス」へと製品ラインを広げていきます。
実は、クリーンの歴史における最初の製品は、後に有名になる「グリーン サブマリーナ 116610LV」ではありませんでした。
しかし、当時はヌーブ(Noob)がブランパンのレプリカ市場を席巻しており、ノモスやロジェ デュブイといったニッチなモデルだけでは利益を確保できませんでした。
そこで彼はロレックスに目を向けますが、当時のロレックスレプリカ市場はすでにヌーブとARファクトリーが寡占状態。
特に「ハルク(Hulk)」ことサブマリーナ116610LVに関しては、両社ともベゼルの色味が不正確だったり、パール(ドット)が白すぎたり、ベゼルのインデックスが黒ずみやすいという欠点がありました。
そこに目をつけた彼は、独自にセラミックベゼルの開発に着手。
初回ロットでは、ついにインデックスのプラチナ充填が変色しなくなるという画期的な成果を挙げました。
この時期、「クリーン」はまだ完成品の時計ではなく、ベゼルや文字盤といった部品専門のサプライヤーとして存在していました。
やがて口コミで評判が広まり、ARのサブマリーナを購入したユーザーが、クリーン製のベゼルや文字盤に交換するケースが急増。
しばらく部品販売を続けた後、彼はついに自社でサブマリーナを組み立て始め、「ZZ」というブランド名で販売を開始します。
ただし、当時の「ZZF(ZZファクトリー)」製サブマリーナは、依然としてARやヌーブに対抗できるほどではありませんでした。
一方で、ZZはデイトナ用のベゼルも手掛けており、着実に技術力を蓄えていきます。
その後、ZZはサブマリーナを改良し、SH3135ムーブメントを搭載したV3版をリリース。
しかし、同時期にVSファクトリーがより高性能なDD3135ムーブメントを採用したサブマリーナを投入。
さらにヌーブはV12、ARもV3まで進化させており、ZZは三強との競争に苦戦を強いられていました。
転機が訪れたのは2021年4月。
ヌーブが当局の摘発を受け、一時的に操業停止に追い込まれます。
ARやVSも何らかの影響を受け、特にデイトナの供給がほぼストップ。
在庫を持っていたディーラーは、ヌーブ製デイトナを1,110ドル以上で売りつける始末。
需要はあるのに選択肢がない——そんな状況を、クリーンは見逃しませんでした。
ヌーブから流出したDD4130ムーブメントを入手し、2021年末に待望の「クリーン製デイトナ」をリリース。
価格は若干高めでしたが、品質・性能ともに市場の期待に応え、即日完売。
この成功をきっかけに、それまで「ZZ」として販売していたサブマリーナも含め、すべて「Clean Factory」のブランド名で統一されます。
また、同時にDD3135ムーブメントも獲得し、サブマリーナをさらにアップデート。
勢いに乗ったクリーンは、次なる一手としてDD3285ムーブメントを開発。
GMTマスターIIのスーパーコピーを投入し、こちらも大ヒット。
一気にスーパーコピーロレックス市場の覇者へと躍り出ました。
この頃、VSファクトリーも復活し、DD3235ムーブメント搭載のデイトジャストで一定のシェアを維持していましたが、
全体としては「クリーン vs VS」の二強時代が続きます。
クリーンはデイトジャストにもDD3235を導入する準備を進めていましたが――
その直前、突然の摘発により工場は閉鎖されてしまいました。
現在、スーパーコピー ロレックス市場の主導権を握っているのは……
もう、あなたもご存じですよね?
今年は、トップタイム クラシックカーズ コレクションに自社製クロノグラフムーブメントが搭載され、ブライトリングはさらにフォードのサンダーバードにインスパイアされた全く新しいモデルを追加した。
breitling top time B01
このシリーズは、シボレー コルベット(赤)、フォード サンダーバード(白)、シェルビー コブラ(青)、フォード マスタング(緑)という4つの有名なクラシックカーを、それぞれのカラーリングで表現した時計だ。現在販売されているコルベット、コブラ、マスタングのトップタイムと外観は似ているものの、これらの新モデルは41mm径(42mmから縮小)で、4つともブライトリングのCal.01自動巻きクロノグラフムーブメントを搭載する。スティール製ケースの厚さは13.8mm、ラグからラグまでの長さは50.36mm(この測定値を記載したブライトリングに感謝)、スーパーコピー n級品優良通販店ディスプレイケースバックで100m防水だ。
マスタング、コルベット、サンダーバードの3モデルは、いずれも3つのサブダイヤルを備え、12時間計と4分の1秒クロノグラフ秒針を搭載。シェルビー コブラモデルは、クロノグラフに2つのサブダイヤルを配し、30分積算計を備えている。
breitling top time B01
価格はレザーストラップ仕様が99万円、SSメッシュブレスレットが104万5000円で、この新しいトップタイムは、ファンがブライトリングに求めていたもの(自社製ムーブメントと新たな名車のモチーフ)に的確に応えた結果だと思う。
我々の考え
ナビタイマーほど有名ではないものの、トップタイムは1960年代にブライトリングのベストセラーとなったモデルで、現代の復刻版(自動車であれ、モーターサイクルでもモチーフはなんであれ)は、アメリカのヴィンテージスポーツカーの世界にふさわしい、ハンサムでよくできたクロノグラフだ。
breitling top time B01
サンダーバードの追加と目を引く赤と白のカラーリングにより、ブライトリングはブランドのコアユーザーにダイレクトに語りかけるクロノグラフの成功したシリーズを積極的に拡大している。同様に、全ラインのCal.01ムーブメントへの移行は、ややニッチな魅力にもかかわらず、トップタイムの成功を強調するものだ。
ニッチと言ったのは、この時計自体に豊かな魅力がないということではなく(メジャーブランドの素晴らしいムーブメントを搭載した41mmのSS製クロノグラフとして、当然カッコいい)、コルベットやマスタングのようなクルマ(あるいはその親ブランド)のファン層は、ときに一般的なクルマ好きをはるかに超えた忠誠心を持ったオタク層だからである。
breitling top time B01
『シボレー vs フォード』のような大きな話になるのは避けたいが、時計の文字盤に自動車のロゴを入れることは、そのモデルやブランドのファン層を効果的に取り込むことになる。これをニッチという意味で言った。ブライトリング トップタイムが繋がる特定のカーフリークを無視してまで拡大解釈すると、これらの新作はトップタイムが持つクラシックでカラフルなクロノグラフのバイブスを効果的に表現しながら、ムーブメントの面では望まれたアップグレードを提供する、歓迎すべきクロノグラフ・カルテットだということが分かるのだ。
基本情報
ブランド: ブライトリング(Breitling)
モデル名: トップタイム B01(Top Time B01)
型番: AB01766A1A1X1 (サンダーバード・白)、AB01762A1L1X1 (マスタング、グレー)、AB01762A1L1X1 (コルベット・赤)、AB01763A1C1X1 (シェルビー・青)
直径: 41mm
厚み: 13.3mm
ラグtoラグ: 50.36mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: 4色 (上記参照)
インデックス: アプライド
夜光: インデックスと針
防水性: 10気圧
ストラップ/ブレスレット: SS製メッシュストラップまたはカラーコーディネートされたカーフスキン製ストラップ
ムーブメント情報
キャリバー: ブライトリング自社製Cal.01 (aka. B01)
機能: 時、分、スモールセコンド、12時間クロノグラフ(4分の1秒クロノグラフ秒針採用)
直径: 30mm
厚み: 7.2mm
パワーリザーブ: 70時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動
クロノメーター認証: COSC
追加情報: コラムホイールと垂直クラッチ
価格
価格: レザーストラップ仕様 99万円、SSブレスレット仕様 104万5000円(すべて税込)
ブライトリング プレミエ クロノグラフコレクションが42mmサイズ、B01搭載という形でリフレッシュされた。同コレクションはブライトリングが、1940年代に中核をなしていた実用的なツールウォッチからもう少し華やかなものへとシフトしたことを象徴する、ブライトリングにとって歴史的に重要なコレクションである。そして2021年、40mmサイズのブライトリング プレミエ ヘリテージクロノを発売。このモデルは文字どおり、40mmのケースサイズを持ちながら、モデルレンジのヘリテージ(遺産)を直接的に表現したものだった。その時計は、同ブランドのムーブメント、B09を搭載していた。
Breitling
ヘリテージクロノと今回の42mmのプレミエが、プレミエコレクション全体でデザインコードが融合していることはおわかりいただけるだろう。ではそれは具体的に、どのように表現されているのか? 新しいステンレススティール製のモデルは、バトンマーカーの代わりにアプライドのアラビア数字を、そしてシリンジ型と呼ばれる注射器型の針、新しいインダイヤルのレイアウト、スーパーコピー時計 優良サイトそして“Chronometer Premier”という表記の代わりに、“Chronograph Premier”と6時位置に書かれた新しい文字盤を備えている。なおこの時計は今でもクロノメーター認定を受けている。
そういえばこの時計には、前述した2022年に再設計されて少しスリムになったブライトリングのB01クロノグラフムーブメントを搭載している。約70時間というパワーリザーブに加え、COSC認証も取得しているのが特徴だ。
Breitling
しかしこれらの機械的、および美観的な変更以外にも、プレミエは今回、ブレスレットと新しいダイヤルカラーのセットを初めて公開した。ブラック、ブルー、サーモン、グリーン、クリームの全5種類の新しい文字盤を用意しているのだ。18Kレッドゴールドのモデルもあり、こちらもストラップとブレスレットで展開している。
SS製モデルは、ストラップタイプが110万円、ブレスレットタイプが114万9500円で、18KRGモデルはストラップタイプが257万4000円、ブレスレットタイプが505万4500円(すべて税込)となる。
Breitling
我々の考え
数年前にプレミエ ヘリテージが発売されたとき、私はそれらの実機を長時間扱う機会を得た。ピスタチオグリーン文字盤のバリエーションを覚えているかもしれないが、その年において最も過小評価された時計のひとつだった。簡単にいうと、私はその時計全体のデザイン、そして40mmというサイズ感に引かれていたのだ。B01を継続して搭載した、新しいプレミエが登場したというのを見たとき、40mmが登場したらいいなと静かに思っていたのだ。そしてこの時計は42mmで引き続き販売が継続されることとなったが、ここにはたくさんの魅力が詰まっており、このアップデートは私のなかで、すべてポジティブなものだと捉えている。
Breitling
まずヘリテージから引き継がれた、アプライドのアラビア数字の採用だ。このディテールにより、新モデルにこれまでの歴史的要素が加わり、ブライトリングのほかのカタログとプレミエが差別化されているように感じる。また小さな変化ではあるが、タイポグラフィにもうるさい私にとって、文字盤のテキストが新しい書体になっているところも大変喜ばしい。タイプライタースタイルとセリフのデザインは、“クロノグラフ プレミエ”のヘリテージで見たものだが、より大きく大振りのモデルでも同様に有効であるようだ。
さらに、5色もの新色を取り入れるのは大変なことだが、サーモンをいちばん好きだと最初に宣言しておこう。ブライトリングは過去に、トリプルカレンダークロノグラフを持つダトラ(プレミエコレクションに収められるモデル)のためにサーモンダイヤルを与えており、その時計は私を驚かせた。新しいサーモンカラーに関しても、私を未だにゾクゾクした気持ちにさせているが、それでも私はとてもこの色を気に入っている。またブレスレットのオプションが追加されたことによって、より汎用性の高いアイテムになったとも思う。
Breitling
100万円を超える価格設定を高く感じるかもしれないが、多くの伝統を持つ独立系ブランドであり、さらにCOSC認定のマニュファクチュールキャリバーを搭載している。これらの要素が手に入るということを忘れてはならない。どの色を選んでも、この新しいプレミエ 42mmのデザインは、存在感を放つはずだ。
Breitling
基本情報
ブランド: ブライトリング(Breitling)
モデル名: プレミエ B01 クロノグラフ 42(Premier B01 Chronograph 42mm)
型番: ストラップ仕様/AB0145221B1P1(ブラック)、AB0145171C1P1(ブルー)、AB0145331K1P1(サーモン)、AB0145371L1P1(グリーン)、AB0145211G1P1(クリーム)
ブレスレット仕様/AB0145221B1A1(ブラック)、AB0145171C1A1(ブルー)、AB0145331K1A1(サーモン)、AB0145371L1A1(グリーン)、AB0145211G1A1(クリーム)
18KRG仕様/RB0145371G1P1(ストラップ)、RB0145371G1R1(ブレスレット)
直径: 42mm
厚さ: 13.6mm
ケース素材: ステンレススティールまたは18Kレッドゴールド
文字盤: ブラック、ブルー、サーモン、グリーン、クリーム
インデックス: アラビア数字
夜光: あり
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: アリゲーターストラップまたはSS、18KRGブレスレット
Breitling
ムーブメント情報
キャリバー: ブライトリング マニュファクチュール 01
機能: 時・分・秒、日付表示、クロノグラフ
直径: 30mm
厚み: 7.2mm
パワーリザーブ: 約70時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
クロノメーター: あり
価格 & 発売時期
価格: SSストラップ仕様は110万円、SSブレスレット仕様は114万9500円、18Kストラップ仕様は257万4000円、18Kブレスレット仕様は505万4500円(すべて税込)
クォーツ次世代機の代表格、GPS同期の超複雑機構を搭載したアストロン。
1969年12月25日、スイスの時計業界は機械式時計の製造を小休止し、“クォーツ危機”という単語も知らぬまま、クリスマスの宴に興じていた。同じころ、数千km離れた場所でセイコーが世界初のクォーツ腕時計を発表していた。それがセイコー クォーツ アストロン 35SQである。
音叉型に成形されたクォーツ振動子とオープンステップモーターにより、月差±5秒の精度を実現したこのクリスマスプレゼントは、世界を一変させることとなった。程なくしてセイコーは、この新しい時計に関する多くの特許を公開し、クォーツ技術を急速に普及させることになった。それは革命であり、立場によっては危機を引き起こした。
Seiko Quartz Astron
初代セイコー クォーツ アストロン35SQ。
セイコーとクォーツは、1970年代から80年代にかけてのスイス機械式時計産業の衰退の要因であったと、今となっては振り返ることができよう。しかし、スイスの機械式時計産業が大きく立ち直った今、日本のかつてのゲームチェンジャーを敵視する必要はない。
そして、セイコーは、“非機械式”時計に関しても、スーパーコピー時計革新的な取り組みの歩みを止めていない。しかし、それはすべてアストロンから始まったのだ。今日、我々が見ているのは、ヴィンテージの前身であるアストロンとは名前以外に共通点がほとんどない、現代のセイコー アストロンだ。略史的なプロローグは、あくまでプロローグに過ぎない。
Astron
アストロン ソーラー SSH107 (日本国内ではSBXC107)チタニウム
現代のアストロンは、セイコーのカタログのなかで変り種の顔も持ちつつも、ある面では現代の革命ともいえる存在だ。変わり種と呼んだのは、シャープなエッジを有するケースデザイン、モダンすぎるダイヤルレイアウトなど、審美面でセクシーとは捉えがたいため、幅広いマーケットに受け入れられることはなかったからだ。しかし、このモデルは、人工衛星(サテライト!)と同期する画期的なモデルであり、スマートウォッチに限りなく近い、自立型の時計だ。実際、セイコー アストロンは、1日中手首に携帯電話をつけることに興味がない人向けのスマートウォッチの代替品だともいえよう。
というのも、アストロンは非常に多くの機能を備えているからだ。その複雑な機能は多岐にわたるので、次に列挙したい。時、分、秒、日付、曜日、GPSソーラー、永久カレンダー、デュアルタイム表示、GPS同期時刻、タイムゾーン調整である。2012年に発売された現代版アストロンは、セイコーによれば、GPS衛星信号受信による時刻同期とタイムゾーン調整機能を備えた世界初の量産型腕時計だいうことだ。セイコーは、その世界初の称号をアストロンのために用意したということになる。
Astron 7x
2012年に発売されたセイコー アストロン7xシリーズにはGPS衛星同期機能が搭載された。
通常、私は複雑機構というと、文字どおり複雑なため、自分にとってどれだけ複雑なのかということを考える。アストロンの場合、(ユーザビリティ面で)複雑な時計であると同時に、多くの情報を提供しながらも非常にシンプルな時計であるともいえる。
実際、巻き上げや時刻合わせをする時間がない友人にもすすめられるかもしれない。その友人というのも、見当がつくだろう。初めての機械式時計をどれにしようか相談してくる人たちのことだ。もしかしたら、プレゼントとして贈ることもあるかもしれない。ある日、あなたは「時計が壊れた…動かないんだ」というメールを受け取ったとしよう。そして、すぐに巻き上げ不足だと気づく。あるいは、サマータイムに切り替わったときに…まぁ、言いたいことはわかるだろう。
アストロンを受け取って箱を開けると、不思議なことが起こった。太陽光がダイヤルに降り注ぎ、針があらゆる方向に動き始め、最終的に正しい時刻、曜日、日付に着地したのだ。文字どおり、何もしなくていい。最初は“魔術”と思ったが、「そうだった、人工衛星と同期したんだ」と思い直したほどだ。
Astron
そう、複数の人工衛星がこの時計と通信し、常に秒単位で正確な時刻を刻んでいるのだ。具体的に解説すると、この時計に送信されるGPS信号は、1000年に1秒の誤差しか生じない原子時計から発信されている。そのため、初代アストロンの月差±5秒が機械式時計の精度に感じられるほどだ。
アストロンは一見するとクロノグラフのようだが、技術的には計測機能はないし、この時計でそのようなことをやってみようとも思わないだろう。ダイヤルは無数の機能を表示するために用意されている。外側のミニッツトラックは、セイコー独自のルミブライトを塗布したアプライドインデックスが配置されていて、針と見事に調和している。3時位置の曜日表示(内側に24時間表示のさらに小さなインダイヤル)、6時位置の第2タイムゾーン表示、9時位置の機能・パワーリザーブ表示と、計4つのインダイヤルを備えている。
忘れてはならないのが、デイト表示機能だ。何日かわからないのでは、何のための複雑機構だろう? それは、誰もが気に入る場所にある。ダイヤルの4時30分位置だ。さらにその先には、UTCタイムゾーンを表示するベゼルが取り付けられている。
この時計はクォーツ式であり、ソーラー発電し、GPS機能を備えている。アンチ機械式時計でありながら、スマートウォッチに挑戦もしている。私はまだ、スマートウォッチの魅力に取り憑かれたことがない。私は完全なアナログ人間だ。この時計もアナログ表示だ。その性能は私の旧世界の感性に馴染んだからこそ、こうしてレビューしてみる気になったといえる。
ア・ウィーク・オン・ザ・リスト
Astron
この軽くてチタン製のハイテク製品とともに1週間を過ごしたのは、時計を操作する必要がほとんどなかったため、とても楽だった。複雑機構を搭載したこの時計は、自分で設定するのではなく、楽しむためにあるのだ。この時計の体験でより興味深かったのは、衛星GPS信号受信時の挙動を目の当たりにしたことだ。
私がこの時計を自動巻きや手巻き式の時計の技術的な偉業と同列に見なすのは、目に見えないパワーが手首に伝わってくるからだ。スタートレック的でありながら、時計学的でもあるからである。
Astron
私のアストロンに対する認識は、47mmの巨大なものであり、その大きさは技術的な必要悪である、というものだった。セイコーが42mmモデルを発表したとき、このブランドは私の心を捉えた。ブレスレットが一体化されているため、手首に占める面積は大きくなるが、アストロンは日常使いにピッタリだ。
この時計の難点は、そのルックスだ。この時計としばらく過ごした後、セイコーはこのモデル専門の、まったく別のデザイン部門を持っているのだろうかと、不思議に思わずにいられなくなった。セイコーの別ラインには、セイコー プロスペックスダイバーズやアルピニストのようなヘリテージにインスピレーションを得た作品が並ぶ。その一方で、このアグレッシブで未来的な腕時計は、ダイヤルレイアウトから“私はテクノロジーだ! テクノロジー史上主義万歳!”と主張している。
Astron
アストロン ソーラー SSH107 (日本国内ではSBXC107)チタニウム
それがわかるからこそ、私は審美面での欠点に目を瞑ることができる。スーツにもカジュアルにも合わせてみたが、決して違和感はなかった(スーツには無理があるかもしれないが)。
アストロンでいちばん気に入ったのは、その精度の高さだ。私たちはここに座って、COSCやMETASについて青筋を立てて議論している。この時計はGPS同期だ。それも原子時計の。その事実は、ほかのすべてを吹き飛ばしてしまう。だからといって、私は今でも自動巻き時計を愛していないわけではない。むしろ逆である。でも、だからといって、この時計を愛せないわけではない。
競合モデル
シチズン サテライト ウェーブGPS スーパーチタニウム
Citizen Satellite
我々は、セイコーとシチズンの時計を比較検討することがよくある。そんななか、シチズンからアストロンと同じようなアグレッシブなスタイルのGPS電波時計が登場した。シチズンの時計は、エコドライブムーブメントを搭載し、27都市(40タイムゾーン)のワールドタイマー、クロノグラフ、デュアルタイムゾーン、UTC表示、永久カレンダー、サマータイム表示、パワーリザーブ表示、ライトレベル表示など複雑な機能を備えている。価格もセイコーより若干手頃な25万3000円である(国内生産終了品)。
ブライトリング エマージェンシー
Breitling Emergency
価格面では対極に位置するブライトリングは、アストロンを購入する層の比較候補に挙がるブランドというよりは、“史上初"と新しいテクノロジーの導入への飽くなき好奇心にかけては決して引けを取らないメーカーだ。エマージェンシーは、緊急時にどこからでも助けを呼ぶことができる本格的な2周波救難信号を搭載した世界初の腕時計である(救難にはかなりの費用がかかるため、この機能はオモチャではない)。195万円以上のブライトリングは、まったく別の種類の時計であることだけは間違いない。
腕時計といえば、スマートウォッチも外せない。Apple Watchは、その無限の機能性から、このリストの一角を占めるにふさわしい。Apple Watchは、基本的にスマートフォンの拡張機能、つまり地球上のもっとも有用なテクノロジーの拡張機能である。その気になれば、Apple Watchは最も複雑でパワフルな腕時計になり得る。難点は、ソフトウェア次第ということになるため、アストロンのように長期間の使用には耐えないことだ。しかし、これを競合に挙げないわけにはいかないだろう。
終わりに
Astron
セイコー クォーツ アストロンが、スイス機械式時計業界を揺るがしたクォーツ危機のきっかけになったとすれば、スマートテクノロジーがすべての時計を飲み込もうとしている現在、新生アストロンは機械式時計の最大の味方になるかもしれないと私は考えている。
アストロンは、セイコーのなかで最もセクシーな時計ではないかもしれない。それどころか、セイコーのなかですら最高にセクシーとは言い難い。しかし、最も正確で、最も技術的競争力のある時計である。結局のところ、時計がどれだけ進歩したかを証明する存在なのである。
セイコー アストロン ソーラー チタン:ケース、チタン製、100m防水、42.7mm×12.2mm。パーペチュアルデイ&デイトカレンダー付き。ムーブメント、セイコー自社製キャリバー5X33、GPSソーラー、電波受信表示機能、パワーセーブ機能、ローカルタイムからホームタイムへの転送機能付き。無反射コーティングサファイアクリスタル風防。プッシュボタン式クラスプ。価格は28万6000円(税込)
テイラー・スウィフト(Taylor Swift)の責任は重い。彼女の『THE ERAS TOUR』(ライブと映画館)のチケット販売だけでアメリカ経済を単独で支え、アメリカ中の若い女の子たちにNFLフットボールにチャンネルを合わせさせ、そして今、ウォッチネックレスというトレンドを確固たるものにさせた。
スーパーコピー時計今夜の第66回グラミー賞授賞式にて、スウィフトはロレイン・シュワルツ(Lorraine Schwartz)によるカスタムブラックダイヤモンドのウォッチチョーカーをつけているのが目撃された。私は、ヴィンテージウォッチのエキスパートであるHODINKEEの同僚たちにグループメッセージを送った。私たちが最初に考えたのは、カルティエのリダイヤルだった。結果これはアール・デコ調のコンコルドで、ベゼルにはアラビア数字とダイヤモンドがあしらわれている。私たちのカルティエの夢は打ち砕かれたが、テイラー・スウィフトが公の場で腕時計をしたことは事実だ。
注目すべき点は、スウィフトがレッドカーペットを歩いているあいだ、時計が真夜中に設定されているように見えたことだ。これは間違いなく、グラミー賞にノミネートされたアルバム“Midnights”を示唆している。
今夜登場した時計オンネックのトレンドは、特段目新しいものではないが、最盛期を迎えたようだ。リアーナ(Rihanna)は昨年、パリで開催されたファレル(Pharrell)初のルイ・ヴィトンのメンズウェアショーにて、バゲットをセットしたジェイコブのブリリアント フライングトゥールビヨンを首に巻いて出席した。さらにエマ・チェンバレン(Emma Chamberlain)はカルティエ ベニュワールをレザーストラップでつけてチョーカーとして身に着けていた。また少し関連するが、ジュリア・フォックス(Julia Fox)は全身に時計をしていた。
コンコルド ロレイン・シュワルツ ウォッチチョーカーにクローズアップ。Photo: Getty images
リアーナのようにトレンドを起こすことは誰にもできないが、スウィフトの力はこのトレンドを別の成層圏に押し上げた。つまり、世界中のスイフティがこれに追随する可能性が高いということだ。私はこのトレンドには断固として中立の立場を貫くが、超有名な女性たちがウォッチチョーカーを身につけていることの紛れもないクールな点は、それが私たちの趣味を時代精神に持ち込み、女性たちを話題の一部にしていることだ。
ピアジェのポロが復活を果たした。新作は、ピアジェが現代的なスポーツウォッチとして2016年に発表したモダンなポロではなく、後に1980年代を象徴する時計となった、1979年発表のオリジナルのスポーツシックなポロだ。
piaget polo79 review
これは初代ポロをアップデートしたピアジェ ポロ 79だ。ロレックススーパーコピー38mm径のイエローゴールド無垢で、ブレスレットとケースがシームレスに組み込まれている。ケース、ブレスレット、文字盤に至るまで、ポリッシュ仕上げのゴールドゴドロン装飾(水平のライン)がサテン仕上げのゴールドに溶け込んでおり、ポロの特徴的な美しさが表れている。イヴ・ピアジェ(Yves Piaget)の“ブレスレットウォッチ”というアイデアが現代によみがえったのだ。オリジナルのポロを忠実にアップデートしたポロ 79はまさに、私たちがピアジェに求めていたヘリテージインスパイアのモデルである。
ポロ 79は、ケース、ブレスレット、文字盤、針に200g近い18KYGを使用している。38mm径と7.35mm厚というサイズは、オリジナルのポロよりも大きく、太く、エレガントさに欠ける。しかしゴールドを成形するために費やした作業と職人技はすぐにわかる。フィット感と仕上げのよさは他の追随を許さない。サテン仕上げを施したゴールドブレスレットはシャープかつ繊細で、ブレスレットのエッジに施されたポリッシュ仕上げのゴドロン装飾や面取りとのコントラストが美しい。とても印象的なジュエリーである。ブレスレットはデプロワイヤントクラスプに向かって細くなっており、ゴドロン装飾やリンクのパターンを邪魔しないよう完全に隠されている。
piaget polo79 wrist shot
ポロ 79の最も重要なアップデートはムーブメントだ。クォーツではなく、代わりに2.35mm厚の自動巻きマイクロローターを取り入れた、ピアジェの超薄型Cal.1200P1を搭載している。ピアジェは、ポロ 79でエレガントなブレスレットウォッチと超薄型時計という、時計に対する最も重要なふたつの要素をひとつのパッケージに統合した。
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文字盤はほかのポロの延長線上にあるようなシンプルなもので、サテン仕上げのゴールドとポリッシュ仕上げのゴドロン装飾が、フラットなクリスタルの下に配置されている。12時位置には、“PIAGET”の文字をブランドの伝統的なフォントでプリント。オリジナルと同様、ポロ 79にはサテン仕上げのゴールド製2針があるのみで、秒針はない。
ピアジェ ポロ 79の希望小売価格は1060万円(税込予価)である。
我々の考え
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私はオリジナルのポロを愛していると公言してきたが (私のコレクターズガイドはこちら)、ポロ 79はこのレガシーにふさわしいものである。1979年、ピアジェはオリジナルのポロ Ref.7661(34mm)とRef.761(27mm)を発表しており、両モデルともにメゾンの新しい極薄クォーツCal.7Pを搭載している。これらの時計は70年代を代表するスポーツウォッチからインスピレーションを得ており、それはピアジェ独自のエレガントで豪奢なものであった。
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オリジナルポロは金無垢で薄く、スイス全土で最も恐ろしい6文字の単語(quartz)であった。ピアジェが2016年に発表したモダンなポロにも活躍の場があるが、それはポロではない。80年代のラグジュアリーウォッチを象徴するポロのエスプリと、臆面もない過剰さが失われている。
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ピアジェはポロ 79でその魔法の一部を取り戻した。多くの人がオリジナルポロの復刻を望んでいた、あるいは少なくとも求めていたものだ。ポロ 79はオリジナルポロに似ているかもしれないが、腕につけるとまったく違う体験ができる。初代のフルサイズのポロよりも4mm大きく、厚くて重さがある。これは絶対的なYGの重厚感によるものだ。オリジナルポロほどエレガントではなく、もっと豪華なのだ。実際に見てみると、その輝きは素晴らしい。
piaget polo79 caliber 1200p
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ある意味で、ポロ 79は“常にそうあるべきだったがいままでなかった”ポロである。コレクターズガイドでも記載したように、ピアジェは自動巻きポロをいくつか製造したが、それは今日のピアジェのコレクターからしたら真の宝である。それはピアジェの金細工技術と、超薄型時計という製造技術の究極の融合だった。今、その融合はより大きな規模で実現された。
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大きいサイズのポロ 79は、私の細い手首のために合わせてつくられた時計ではない。いくつかの写真を見てもらえればわかると思うが、ガッシリとした手首につけても艶っぽく見えるし、それをつけこなす人たちにちょっとした嫉妬を感じた。ブレスレットのサイズが合わなかったため、もしかしたらよりよいフィット感が得られたのかもしれないが、重量がありゴールドカフスのように装着できる。最高の意味で仰々しく、派手だ。時計を手に取るたびに手にずっしりとした重みを感じて、笑わずにはいられなかった。ブレスレットはケースよりも少し薄く、美しいヴィンテージブレスレットのように手首に垂れることもない。とはいえ、ゴドロン装飾と比較的短いリンクの明瞭さが、快適なつけ心地のよさを生み出している。
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初代ポロが画期的だったのは、誰にとっても同じデザインだったことだ。ピアジェは大きいサイズと小さいサイズ、ラウンドとスクエアの両方のバージョンを提供していた。広告では、“彼または彼女のための究極のスポーツウォッチ”とうたわれていた。
ピアジェがこの38mmバージョンと一緒に、32mmのミドルサイズのポロをリリースするのを見てみたかった。また、ポロは時計のブレスレットではなくブレスレットの時計であるというイヴ・ピアジェの考えを実現した、ケースとブレスレットが完全に一体化したラウンド型よりも、ヴィンテージのスクエアポロのほうが好きだ。ラウンドシェイプのほうがよく知られているかもしれないが、80年代はスクエアポロのほうがはるかに人気があった。ラウンドポロほどの商業的魅力がなくとも、スクエアポロが登場することを願っている人は、私を含め多く存在するだろう。
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ピアジェに限らず、どのブランドもこのリリースを超える2024年モデルを出すのは難しいかもしれない。ポロ 79は、2024年にポロがどのような存在になり得るかを模索する始まりに過ぎないことを願っている。ピアジェは80年代を通じて、ストーンダイヤル、ダイヤモンド、その他のケース素材など、あらゆるカスタマイズオプションのポロを提供してきた。80年代にポロが文化的に大きな注目を浴びたように、今日、同じような瞬間を迎えたのだと感じる。
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自身の手首で着用した。
より広い意味では、ポロ 79はピアジェがその豊かな時計製造の伝統を、現代のコレクションに継承し続けるための、より協調的な努力を表していると望む。ピアジェは時計とは何かというほかに類を見ない唯一無二の視点を持っており、この視点は失われるべきではない。
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ポロ 79をガッシリとした手首で着用。
1060万円(税込予価)というポロ 79の価格は、少なくとも抽象的なものとしては不快ではない。大量のゴールドから成る時計だ。ゴールドケースとブレスレットは美しく仕上げられ、約200gもある。問題があるとすれば、競合他社とのクロス販売(購入検討している商品のほかに、ほかの商品も同時に買ってもらうマーケティング手法)を始めるときだ。1060万円(税込予価)もあれば、ほとんどのブランドにダメージを与えることができる。ただし既存のポロとは異なり、ポロ 79は市場に真の競争相手がいない。ポロはそれ自体が独自の価値を持っているのだ。ポロが復活してうれしく思う。
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ピアジェ ポロ 79。イエローゴールドケース、38mm径×7.35mm厚、50m防水。自動巻きのCal.1200P1搭載、厚さ2.35mm、2万1600振動/時、約44時間パワーリザーブ、マイクロローター駆動。希望小売価格は1060万円(税込予価)。限定モデルではないが、限定生産となる。
デジタル空間はすべての人の物語を支配する。私たちの多くは自らそれを受け入れている。情報への無制限なアクセスと、他人の無限のアイデアによって、私たちは共同体感覚を得ることができるからだ。画面の向こう側で固い絆が結ばれているのだ。別にそれを非難するつもりはない。私自身、オンラインコミュニティで積極的に活動し、スーパーコピー代引き参加しているのだから。私はインターネットがきっかけでこの趣味に関わるようになった。曖昧なことを学び、廃刊になったファッション雑誌のバックナンバーをデジタルアーカイブでスクロールし、新しい友人を作り、インターネット上で最高の生活を享受している。
Porte Saint-Martin monument in Paris
しかし私たちの多くは物理的なコミュニティの感覚を切望している。だからこそ、Watches & Wondersのような見本市や、ファッションウィークのような業界イベントは、それぞれの業界内のコミュニティの結束を確固たるものにするために必要不可欠なのだ。毎年、あるいは季節ごとの出合いが、時代を動かしていると言っていい。私は時計とファッションの両分野において、人と人とのつながりを切望している。ファッションショーを見ていると、純粋にアドレナリンが出てくる。それは目眩がするほどスリリングだ。パレクスポの見本市会場で、インターネット上の友人たちが一堂に会し、最も好きなものについて語り合う様子がオーバーラップするようだ。満足感を得るためには実物を見て、アイデアを共有し、対話する必要があるのだ。
Traffic outside a busy Paris street corner. The front entrance of the building reads "MABROUK"
今日デジタル文化は私たちの消費行動にも影響を与えている。しかし生地の重さや質感を感じたり、ブレスレットのクラスプをパチンと閉めたりする触感は、ほかでは味わえない。フリーマーケットやヴィンテージショップ、アンティークジュエリーショップをぶらぶら歩くことほど私の好きなことはない。美味しく触覚的な消費なのだ。実際に何かを買う必要はなく、物色し、豊富な質感や色、雰囲気を味わうことがすべてなのだ。
時計が好きでもファッションが好きでも、あるいはその両方が好きでも、コミュニティと消費へのアプローチには明らかに重なる部分がある。もちろん違いもあるが、ファッションを軽薄なものと一蹴するのは短絡的過ぎる。ファッションはポップカルチャーのほぼすべての領域で影響力を持つからだ。私が思うに、時計界はファッション界が取り入れたより現代的なアプローチのいくつかを拝借することができるはずだ。時計は時代の流れのなかでより大きな役割を担うべきだと信じたいし、時計も同じように影響力を持つべきだ。
収集とは、さまざまな角度からアプローチできる。パリでスタイルやデザインに対する先天的な感性を持つ人たちと話すことによって、より広い時計コミュニティにはそのような人たちが必要だという自分の信念を再確認することができた。時計収集に重要性の序列など存在しない。技術面だろうがデザインだろうが、同じ土俵で評価されるべきなのだ。また、いずれかに厳密に区分けする必要もなく、その中間と位置付けたり、技術性と審美性のいずれも 高く評価する意見があってもいい。
最終的に人々は結束して、このデジタル化の進んだ時代に私たちの愛するアナログの趣味を守ることが大切なのだ。
メンズ、レディスの2型で展開し、どちらもオリジナルカクテルの美しいグラデーションカラーをイメージした美麗なダイヤルを備える。
セイコー プレザージュとSTAR BARによるコラボレーションがスタートしたのは2017年のこと。それからセイコーは毎年欠かさず、オリジナルカクテルという切り口からコラボモデルを発表している。パテックフィリップスーパーコピーSTAR BARは銀座一丁目にあるバーで、2008年にバーテンダーとして初めて“現代の名工”(厚生労働省が定める卓越した技能者表彰制度)を受章した岸 久氏が運営している。
日本の伝統工芸と現代のテクノロジーが融合した製品を展開するプレザージュと、現代の名工である岸氏、両者の親和性が高いことからこのコラボレーションが誕生した。
2024年のモデルは、岸氏が考案したオリジナルカクテル、Purple SunsetをイメージしたSARY239(メンズ)と、同じくオリジナルカクテルのPinky TwilightをイメージしたSRRW002(レディス)の2本が登場。ネイビーからパープル、またピンクからイエローのグラデーションを持つダイヤルはそれぞれ、東京の夕暮れの空からインスピレーションを得て考案されたという。
文字盤のほかに2モデルが異なる点として、SARY239はステンレススティール製ケースに約41時間パワーリザーブを持つCal.4R35を搭載し、裏蓋はシースルーバックとなっている。一方、SRRW002はSSにピンクゴールドめっきを施し、内部には約40時間パワーリザーブを持つCal.2R05を搭載。裏返すとソリッドバックが現れる。限定本数も異なり、SARY239は世界限定9000本(うち国内は500本)、SRRW002は世界限定5000本(うち国内は300本)となっている。
ファースト・インプレッション
2017年に登場したファーストモデル。すでに完売済みだ。
毎年このモデルが発売されるのを楽しみにしている自分がいる。個人的には2017年のファーストモデルが一番好みだけど、次点で好きなのがこの2024年モデルだ。言うまでもなくグラデーションダイヤルが好きなのだが(ファーストモデルのブルーダイヤルは中央から外側に向かってグラデーションがかっている)、ほかの多くのグラデーションとは異なり、本作は波打ちパターンをした上で、色が滑らかに移り変わっているのだ。あえて時計好きの人が喜びそうな表現を使うと、コート・ド・ジュネーブに色が乗っているとでも言うべきか。そんな風には見えない?
もちろん、実機で見てみないとどのような様相なのか、言い切れない部分があるので、もし手に取れる機会があったら感想とともに記事を更新しよう。
またセイコー プレザージュがこの波打ちパターンを使用しているのを初めて見たので(少なくとも私は)、ぜひブランドには同パターンを今後も活用してもらいたい。そして高級時計好きの層にも響くことを願っている。
基本情報
ブランド: セイコー プレザージュ(Seiko Presage)
モデル名: カクテルタイム STAR BAR限定モデル(Cocktail Time STAR BAR Limited Edition)
型番: SARY239(メンズ)、SRRW002(レディス)
直径: 40.5mm(SARY239)、30.3mm(SRRW002)
厚さ: 11.8mm(SARY239)、10.9mm(SRRW002)
ケース素材: ステンレススティール(SARY239)、ステンレススティールにピンクゴールド色めっき(SRRW002)
文字盤: ネイビー&パープルグラデーション(SARY239)、ピンク&イエローグラデーション(SRRW002)
インデックス: くさび形
夜光: なし
防水性能: 日常生活用強化防水(5気圧防水)
ストラップ/ブレスレット: カーフストラップ、三つ折れ式クラスプ
ムーブメント情報
キャリバー: 4R35(SARY239)、2R05(SRRW002)
機能: 時・分・センターセコンド、日付表示
パワーリザーブ: 約41時間(SARY239)、約40時間(SRRW002)
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 23(SARY239)、21(SRRW002)
クロノメーター: なし
価格 & 発売時期
価格: SARY239は7万1500円、SRRW002は7万3700円(ともに税込)
発売時期: 2月9日(金)発売予定
限定: あり、SARY239は世界限定9000本(うち国内500本)、SRRW002は世界限定5000本(うち国内300本)